背骨が押しつぶれるように変形してしまう骨折(脊椎圧迫骨折)のための新しい治療法として2011年に経皮的椎体形成術(BKP)が正式に保険収載されました。
この治療は全身麻酔下に、5mmほどの傷から骨折した椎体の中にバルーンを挿入しふくらませることで椎体の高さの回復を図り、潰れた骨を骨折前の形に近づけられます。そして、椎体内に作られた空洞に骨セメントを充填し、骨折した椎体を固定する方法です。
約25分程度の短い手術により、速やかな鎮痛が得られ、入院期間も2泊3日程度と短く、極めて低侵襲な手術手技です。
欧米では既に1998年より、この施術が広く行われており、日本においても近年その有効性と安全性が認められております。
骨粗鬆症による1椎体の脊椎圧迫骨折で、保存加療によっても疼痛が改善されない患者様はご相談下さい。